環境認識ノート
はじめに
環境認識を軽く見る人は、手法を覚えても勝てません。
これは脅しでも誇張でもなくて、本当にそうなんです。
どんなにきれいなエントリーパターンを覚えても、相場の方向を間違えていたら逆張りになります。
逆張りというのは相場の流れに逆らってエントリーすること。下降トレンド中にロングを仕掛けるようなイメージです。当然、損切りの連続になります。
手法の記事を先に読んだ方はNo.1〜No.9のパターンを覚えてきたと思いますが、あれを正しく使うためにはまず、「今の相場がどっちを向いているか?」を判断できることが前提です。
手法↓

これが曖昧なまま次のステップに進んでも機能しません。
必ずここを先にマスターしてください。
目次
- ゴールドという市場を知る
- EMA3本の並びで方向を判断する
- 高値・安値の切り上がりでトレンドを確認する
- レンジ相場は見送る
- どの時間足で環境認識するか
- 水平線の引き方
- 月足の水平線
- 週足の水平線
- 4時間足の水平線
- 1時間足の水平線
- 水平線はゾーンとして見る
- 水平線とEMAが重なる場所を狙う
- 相場の流れを読む感覚について
- まとめ
ゴールドという市場を知る

TSUBAKI式はゴールド専門の手法です。なので最初にゴールドという市場の特性を理解しておく必要があります。
ゴールドは他の通貨ペアとは違う値動きをする市場。
世界経済の動向や地政学的なリスクに対して敏感で、経済の不確実性が高まるときに投資家が資金を移す「安全資産」として機能します。要するに、世界で何かが起きたときにゴールドが動きやすいということです。

月足チャートを見てもらうとわかりますが、ゴールドは長期的に見るとずっと上げ相場です。
他の通貨と比べて一方通行な値動きが多い傾向があります。
これを頭の片隅に入れておくことで、環境認識のときに目線がぶれにくくなります。
「長期的には上昇している市場だ」という前提があるだけで、迷ったときの判断軸になる。
もう一つゴールドの特徴として、ボラティリティが高いことが挙げられます。1日で100pips以上動くことが普通にあります。
これはリスクでもありますが、しっかりとエントリーポイントを絞れれば大きな値幅を取れる武器にもなります。
ゴールドのボラの高さは、スキャルピングでも十分稼げる根拠になりますし、方向が合っていれば長く握ることでさらに大きな利益を期待できる理由でもあります。
EMA3本の並びで方向を判断する

TSUBAKI式で使うEMAは3本です。
・20EMA(短期線)
・75EMA(中期線)
・200EMA(長期線)
この3本の並び順を見るだけで、今の相場の方向性がわかります。
上昇トレンドのとき👇
上から20・75・200の順に並びます。ローソク足も200EMAの上で推移していることが多いです。

下降トレンドのとき👇
逆に、上から200・75・20の順に並びます。ローソク足は200EMAの下で推移します。

EMAの並びが整列しているほどトレンドが強いです。3本がきれいに順番通りに並んで、かつ間隔が広がっている状態が最も強いトレンドです。
逆に3本が絡み合っている状態はレンジです。この場合はエントリーしません。

高値・安値の切り上がりでトレンドを確認する
EMAの並びに加えて、高値と安値の動きでもトレンドを確認します。ダウ理論と呼ばれるシンプルな考え方です。
上昇トレンド
高値が前回の高値より高く、安値も前回の安値より高くなっています。この繰り返しが上昇トレンドです。
下降トレンド
高値が前回の高値より低く、安値も前回の安値より低くなっています。

EMAの並びとダウ理論の2つが一致したとき、トレンドの信頼度が上がります。
どちらか一方だけでも判断はできますが、両方揃っている場面を優先して狙うと勝率は高くなります。
レンジ相場は見送る
EMAが絡み合っていて、高値と安値がほぼ同じ水準で推移している状態がレンジです。
TSUBAKI式はトレンドフォロー手法なので、レンジ相場ではエントリーしません。
「そろそろ動くはず」という期待でレンジにエントリーするのは危険です。どちらに動くかわからない状態でポジションを持っても、運任せのトレードになります。
見送りも立派なトレードです。レンジと判断したら潔く休んでください。
どの時間足で環境認識するか
環境認識は上位足から順番に確認します。
まず4時間足を開いてEMAの並びを確認します。
ここで今日の相場の方向を決めます。上昇と判断したらロングだけを狙います。下降と判断したらショートだけを狙います。
方向が決まったら15分足・5分足でエントリーのタイミングを計り、最終的に1分足でエントリーします。
上位足で方向を決めて、下位足でエントリーする。
この流れを必ず守ってください。
よくある失敗は1分足だけ見てエントリーすること。1分足でEMAが上昇並びになっていても、4時間足では下降トレンド中ということがよくあります。

必ず上位足から確認する習慣をつけてください。
水平線の引き方

TSUBAKI式では水平線とEMAを組み合わせることで根拠を重ねてエントリーします。水平線とEMAが重なる場所は特に優位性が高くなります。
水平線を引く順番は、こちら。
月足→週足→日足→4時間足→1時間足
上位足のラインほど反発の効果が大きく、多くのトレーダーに意識されています。
月足の水平線
月足のラインは週に1回確認する程度で十分です。
頻繁に見なくてもいいのですが、大きな足のラインほど反発効果が大きいので、引いたライン付近では必ずエントリーを意識します。
ラインを引く基準は、直近の高値・安値と、2回以上反発しているポイント。
とにかく多くのトレーダーが意識しているポイントを選ぶことが大事です。

週足の水平線
週足のラインは月足とほぼ同じ場所になることが多いため、無理に引く必要はありません。引くとしたら、月足で引いたラインをブレイクしている髭先です。月足と週足のラインの間をゾーンとして意識します。

「あ、ここ大きな抵抗帯のゾーンだな」という意識を持っておくだけで、上位足の近くに来たときの目線がぶれにくくなります。
4時間足の水平線
この時間足から日常的にトレードに使えるラインが増えてきます。
月足・週足と同じく直近の高値・安値と、複数回反発しているポイントを選びます。ラインをゾーンとして意識することが大事で、特に髭先をゾーンの端として見る癖をつけましょう。

1時間足の水平線
4時間足と同じく日常的に活用できるラインです。
TSUBAKI式のエントリーで最もよく使う時間足が1時間足です。1時間足の直近高値・安値にラインを引いて、そこに価格が近づいてきたときに下位足で反発のサインを待ちます。

水平線はゾーンとして見る
一つ大事なことを伝えます。
水平線は「ピンポイントの一本線」ではなく「ゾーン」として意識してください。
価格はぴったりの場所で反発するわけではなく、多少の幅の中で動きながら方向を変えることがほとんどです。
「ここを割ったら終わり」ではなく、「このゾーンに入ってきたら反発を待つ」という見方に変えるだけで、損切りのタイミングが安定してきます。
水平線反発の期待度は以下の通り。
月足 > 週足 > 日足 > 4時間足 > 1時間足
上位足のラインほど多くのトレーダーが意識しているため、反発の効果が大きくなります。
水平線とEMAが重なる場所を狙う
ここまで解説してきたEMAの並びと水平線を組み合わせることで、エントリーの優位性がグッと高くなります。
水平線とEMAが重なる場所は、2つの根拠が重なっている状態です。
世界中のトレーダーが水平線を意識している場所で、さらにEMAも同じ付近に来ているとなれば、そこで反発する可能性が高くなるのは自然なことです。

この「水平線+EMA」の重なりを常に意識しながらチャートを見る癖をつけてください。
手法記事のNo.1〜No.9で解説したエントリーパターンも、このゾーンで出たときは特に優位性が高くなります。
相場の流れを読む感覚について

最後に少し感覚的な話をします。
水平線付近での値動きにはパターンがあります。
レジスタンス付近で揉み合っている場合
上昇しながらレジスタンスの水平線付近で値動きが揉んでいる形は、その水平線をブレイクしやすい傾向があります。

レジスタンスで反発して素直に下降する場合は、揉まずに一気に落ちることが多いです。
なのでレジスタンスでショートしていて、素直に下がらず揉み合い始めた場合は早めに撤退またはロングへの持ち替えを意識してください。
サポート付近で揉み合っている場合
下降してきてサポートライン付近で値動きが揉んでいる場合は、上昇しやすい傾向があります。

この2つの感覚を頭に入れておくだけで、エントリーの判断とポジションの管理が変わってきます。
教科書に載っているような内容ではないですが、実際の相場を見続けることで「あ、この形だ!」と気づけるようになります。
日常のチャート監視の中でぜひ意識してみてください。
まとめ

この記事で解説してきたことをまとめます。
環境認識の手順はこちらです。
① 4時間足を開いてEMAの並びを確認する
② ダウ理論(高値・安値の切り上がり・切り下がり)でトレンドを確認する
③ EMAとダウ理論が一致している方向だけを狙う
④ 月足→週足→4時間足→1時間足の順で水平線を引く
⑤ 水平線とEMAが重なるゾーンを特に意識する
⑥ 方向が決まったら15分足・5分足でタイミングを計り、1分足でエントリー
そして、レンジ相場は見送る。上位足から確認する。
この2つだけは必ず守ってください
手法記事のエントリーパターンは、この環境認識の上に乗っかることで初めて機能します。